木に思う
- 住空間のトータルアドバイザー 三浦 真実
- 2022年5月26日
- 読了時間: 1分
更新日:2022年5月27日
先日、古い民家を移築のために今まさに解体している現場を見学する機会がありました。明治に材木と大工を本州から運んで建てられたという建物ですが、時代が下がって改築した際、構造的なことはあまり考えなかったようで、太い梁や重要そうな柱が無造作に寸断されているのにびっくり。昭和の大工さんもお客さんに言われた通りに工事したのでしょうが、明治の大工さんが知ったら白目をむきそうです(笑)今は伝統的な木組みの家を新築しようにも、材料的にも技術的にも難しいといいます。匠の技と木の息吹が感じられるようなこのような建物が、少しでも多く残されていくことを願わずにはいられません。

同じ日に、古民家を解体し再生した民家も見学しました。古い木組みは活かしつつ、古材を再利用できなかった所は新材も入れ、壁を断熱したり気密性の高いサッシを利用したりして、現代的な快適性も確保されています。メンテナンスの関係もあるのでしょうか、屋根は普通の板金で外壁も一部窯業系サイディングが使われていたりと、素材的にはちょっと残念な部分もありましたが、単に文化財として保全するだけではなく、人々の暮らしに寄り添う形に再生していくこんな方法もあるんだなと思いました。
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